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塗装の基礎

外壁材の種類と特徴 — サイディング・モルタル・ALC・金属系を比較

この記事は、官公庁・法令・メーカー公式情報などの一次情報と出典を確認したうえで、塗装相場ナビ編集部が作成・更新しています。編集方針については運営ポリシーをご覧ください。

この記事のポイント

  • 日本の新築戸建て住宅で最も多く使われている外壁材は窯業系サイディングで、その割合は78.4%(日本サッシ協会調査)
  • 窯業系サイディングはセメント質と繊維質を主原料とした板状の外壁材で、デザインのバリエーションが豊富
  • モルタル外壁は継ぎ目のない一体成型が可能で、素材としての耐久性の高さが特徴とされる一方、ひび割れが代表的な劣化サイン
  • ALCは内部の気泡による高い断熱性・軽量性が特徴で、旭化成の「ヘーベル」などが知られる
  • 金属系サイディング(ガルバリウム鋼板等)は軽量で、めっき層による高い耐食性を持つ
モルタル外壁の表面テクスチャ(イメージ)

※画像はイメージです(写真素材: Pexels)

外壁塗装や外壁リフォームを検討し始めると、まず気になるのが「自分の家の外壁材は何なのか」ということだと思います。外壁材の種類によって、劣化の出方や塗り替えの考え方も変わってきます。この記事では、日本の戸建て住宅で使われている主な外壁材の種類と、それぞれの基本的な特徴を整理します。

この記事の要点

  • 日本の新築戸建て住宅で最も多く使われている外壁材は窯業系サイディングで、その割合は78.4%です(日本サッシ協会調査)。
  • 窯業系サイディングはセメント質と繊維質を主原料とした板状の外壁材で、デザインのバリエーションが豊富です。
  • モルタル外壁は継ぎ目のない一体成型が可能で、素材としての耐久性の高さが特徴とされる一方、ひび割れが代表的な劣化サインです。
  • ALCは内部の気泡による高い断熱性・軽量性が特徴で、旭化成の「ヘーベル」などが知られています。
  • 金属系サイディング(ガルバリウム鋼板等)は軽量で、めっき層による高い耐食性を持ちます。
新築戸建て住宅の外壁材に占める窯業系サイディングの割合は78.4%(日本サッシ協会調査、ケイミュー公式サイトによる紹介)。ほかに金属系サイディング・モルタル・ALC・木質系などがある

自分の家の外壁材を調べる方法

外壁材の種類は、新築時の図面や仕様書に記載されていることがあります。手元に資料がない場合は、施工した工務店・ハウスメーカーに問い合わせる方法や、外壁塗装業者に現地で見てもらう方法があります。以下で紹介する特徴と照らし合わせて、おおまかに見当をつけることもできます。

窯業系サイディング — 最も普及している外壁材

ケイミュー株式会社の公式サイトによれば、日本サッシ協会の調査(2023年3月発行「住宅用サッシ使用状況調査」)をもとに、新築戸建て住宅の外壁材における窯業系サイディングの使用率は78.4%とされています(出典: ケイミュー株式会社公式サイト)。10軒のうち約8軒が窯業系サイディングという計算になり、現在の日本で最も普及している外壁材といえます。

窯業系サイディングは、セメント質と繊維質を主原料とした板状の外壁材です。工場で成形された規格製品のため、石目調・レンガ調・木目調など、デザインやカラーのバリエーションが豊富なことも特徴のひとつです。ただし、パネルの継ぎ目に使われるシーリング材(コーキング)は外壁本体より先に劣化しやすく、定期的な点検が必要です。詳しくはサイディングの目地(シーリング)は外壁本体より先に傷むで解説しています。

モルタル外壁 — 継ぎ目のない一体成型が特徴

モルタル外壁は、セメント・砂・水を練り合わせて仕上げる塗り壁で、かつて日本の戸建て住宅で広く使われていました。日本住宅モルタル外壁協議会の公式サイトでは、「鋳物や陶器のように、継ぎ目の無い一体成型で、手作りならではのゆらぎ感がある」というデザイン面の特徴と、「モルタルそのものは、そもそも長持ちする材料」という耐久性についての説明が紹介されています(出典: 日本住宅モルタル外壁協議会公式サイト)。

一方で、経年によるひび割れ(クラック)が代表的な劣化サインとされています。ひび割れの幅による対応の目安など、より詳しい劣化サインについては外壁材別の劣化と塗り替え時期の考え方で解説しています。

ALC — 気泡を含んだ軽量コンクリート

ALC(軽量気泡コンクリート)は、内部に無数の気泡を含む点が特徴の外壁材です。旭化成ヘーベルハウスの公式サイトによれば、この気泡が熱を伝わりにくくすることで高い断熱性能を実現しているとされ、国土交通大臣認定の不燃材料としての耐火性も備えています(出典: 旭化成公式サイト)。ALCは水を吸いやすい性質があるため、適切な防水対策が必要とされ、パネル間の目地(ジョイント)の防水も重要なポイントになります。

金属系サイディング — 軽量で高い耐食性

ガルバリウム鋼板などの金属を使った金属系サイディングは、窯業系サイディングに比べて軽量なことが特徴です。日鉄鋼板株式会社の公式サイトによれば、ガルバリウム鋼板はアルミニウムの耐食性と亜鉛の犠牲防食作用を組み合わせためっき層により、一般的な亜鉛めっき鋼板と比べて数倍優れた耐食性を持つとされています(出典: 日鉄鋼板株式会社公式サイト)。ただし、鋼板自体が錆びにくいことと、表面の塗装が劣化しないことは別の話です。この点についてはガルバリウム鋼板の外壁はメンテナンスフリー?で詳しく解説しています。

外壁材と塗装の関係

どの外壁材を使っていても、表面の塗装(塗膜)は紫外線や雨風の影響で経年劣化するため、定期的な点検・塗り替えが必要になる点は共通しています。使われている塗料のグレード(シリコン・ラジカル・フッ素・無機)による特徴の違いは塗料グレードの違いで解説しています。

まとめ

日本の戸建て住宅の外壁材は、窯業系サイディングが約8割を占める最も普及した選択肢で、そのほかにモルタル、ALC、金属系サイディングなどが使われています。それぞれ材料としての特徴や、注意すべき劣化サインが異なります。自分の家の外壁材が分かったら、外壁材別の劣化と塗り替え時期の考え方で、具体的な点検ポイントを確認してみてください。費用の目安は費用相場データベースでご確認いただけます。

よくある質問

自分の家の外壁材が何か分からない場合、どうすればいいですか?

新築時の図面や仕様書に記載されている場合があります。手元に資料がない場合は、施工した工務店・ハウスメーカーに確認する方法や、外壁塗装業者に見てもらう方法もあります。

日本で一番多く使われている外壁材は何ですか?

日本サッシ協会の調査(2023年3月発行、ケイミュー公式サイトで紹介)によれば、新築戸建て住宅の外壁材のうち78.4%が窯業系サイディングとされています。10軒のうちおよそ8軒が窯業系サイディングという計算になります。

モルタル外壁とサイディングはどちらが長持ちしますか?

単純にどちらが長持ちするとは言い切れません。日本住宅モルタル外壁協議会は「モルタルそのものは、そもそも長持ちする材料」としていますが、ひび割れなど固有の劣化サインもあります。サイディングも表面の劣化やシーリングの劣化など、材料ごとに注意すべきポイントが異なります。

ALCとはどんな外壁材ですか?

ALCは軽量気泡コンクリートのことで、内部に無数の気泡を含むことで高い断熱性を持つのが特徴です。旭化成の「ヘーベル」が広く知られています。国土交通大臣認定の耐火構造材でもあります(出典: 旭化成公式サイト)。

金属系サイディングはどんな特徴がありますか?

ガルバリウム鋼板などの金属を使った外壁材で、窯業系サイディングに比べて軽量です。めっき層の防食作用により錆びにくい設計になっていますが、表面の塗装は経年劣化するため塗り替えは必要です。詳しくはガルバリウム鋼板の外壁はメンテナンスフリー?で解説しています。

出典

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