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塗り替え時期を見極める

サイディングの目地(シーリング)は外壁本体より先に傷む — 打ち替えの目安

この記事は、官公庁・法令・メーカー公式情報などの一次情報と出典を確認したうえで、塗装相場ナビ編集部が作成・更新しています。編集方針については運営ポリシーをご覧ください。

この記事のポイント

  • サイディングのパネル継ぎ目に使われるシーリング材(コーキング)は、外壁本体より先に劣化することが多い部位
  • セメダイン公式FAQでは、一般的な外壁用シーリング材の耐候性は5〜10年程度が目安とされている(条件により変動)
  • ひび割れ・破断、やせ・肉やせ、剥離が代表的な劣化サイン
  • シーリングが劣化すると、そこから雨水が浸入し、外壁内部の下地を傷める可能性がある
  • 打ち替え(既存シーリングの撤去+新規充填)が基本で、外壁塗装のタイミングと合わせて行われることが多い
サイディング外壁と窓まわりの様子(イメージ)

※画像はイメージです(写真素材: Pexels)

窯業系サイディングをはじめとするパネル状の外壁材には、パネルとパネルのつなぎ目に「シーリング材(コーキング)」というゴム状の充填材が使われています。外壁本体はまだきれいに見えても、この目地の部分だけ先に劣化していることが少なくありません。この記事では、シーリング材の耐用年数の目安と、自分で確認できる劣化サイン、打ち替えを検討するタイミングについて解説します。

この記事の要点

  • サイディングのパネル継ぎ目に使われるシーリング材(コーキング)は、外壁本体より先に劣化することが多い部位です。
  • セメダイン公式FAQでは、一般的な外壁用シーリング材の耐候性は5〜10年程度が目安とされています(条件により変動)。
  • ひび割れ・破断、やせ・肉やせ、剥離が代表的な劣化サインです。
  • シーリングが劣化すると、そこから雨水が浸入し、外壁内部の下地を傷める可能性があります。
  • 打ち替え(既存シーリングの撤去+新規充填)が基本で、外壁塗装のタイミングと合わせて行われることが多くあります。
シーリング(目地)の劣化サインと耐用年数の目安。ひび割れ・破断、やせ・肉やせ、剥離が代表的なサイン。一般的な外壁用シーリング材の耐候性の目安は5〜10年(セメダイン公式)

なぜシーリングは外壁本体より先に傷むのか

窯業系サイディングをはじめとするサイディング外壁は、工場で成形されたパネルを現場でつなぎ合わせて施工します。パネルとパネルの継ぎ目、窓まわりなどの隙間を埋めているのがシーリング材(コーキング)です。ケイミューの公式資料でも、外壁材の劣化サインを「サイディング表面の劣化」「シーリングの劣化」「サイディング本体の劣化」という3系統に整理しており、シーリングは外壁材の種類を問わず劣化が先行しやすい部位として位置づけられています(出典: ケイミュー公式資料)。

シーリング材はゴム状の樹脂でできているため、紫外線や雨風、気温の変化による伸縮を日々受け続けます。硬いパネル本体よりも、柔らかい樹脂であるシーリングの方が先に劣化するのは、素材の性質上自然なことといえます。

シーリング材の耐用年数の目安

シーリング材メーカーであるセメダイン株式会社の公式FAQでは、シーリング材の耐用年数について次のように回答しています。

「一般的な外壁用シーリング材の耐候性であれば、5〜10年程度と考えられます」

ただし、同社はこの回答の前提として、「目地の素材、使用量、使用箇所、施工者、施工後の条件、シーリング材の種類等の違いがあり、耐用年数を一概に言うことはできません」とも説明しています(出典: セメダイン株式会社公式FAQ)。つまり、5〜10年はあくまで一般的な目安であり、実際の耐用年数は立地条件やシーリング材の種類によって変わる、という前提で読む必要があります。

なお、外壁塗装の塗料グレード別の期待耐用年数(シリコン系13〜16年程度など、メーカー公表値)については外壁塗装は何年で塗り替える?で解説しています。多くの場合、シーリング材の耐用年数の目安は、塗料の耐用年数よりも短いことが分かります。

自分で確認できる劣化サイン

シーリングの劣化サインは、次の3つが代表的です。

  • ひび割れ・破断: シーリング材の表面や内部に亀裂が入り、切れている状態
  • やせ・肉やせ: シーリング材の体積が減り、表面がへこんだような状態になること
  • 剥離: シーリング材が外壁材から離れ、隙間ができている状態

これらのサインが見られる場合、そこから雨水が浸入しやすくなっている可能性があります。外壁本体のチョーキングやひび割れなど、より広く外壁全体の劣化サインについては外壁の劣化サイン7つで解説していますので、あわせてご確認ください。

打ち替えのタイミングの考え方

シーリングの補修方法には、既存のシーリング材を撤去してから新しく充填する「打ち替え」と、既存のシーリング材の上に重ねて充填する「打ち増し」があります。どちらが適切かは既存シーリングの状態によって変わるため、業者に現地で確認してもらうのが確実です。

多くの現場では、外壁塗装で足場を組むタイミングに合わせてシーリングの打ち替えも行われます。足場は足場の役割と費用の考え方で解説しているとおり、外壁の高い場所での作業に必須の設備です。塗装とシーリング打ち替えを別々の機会に行うと、足場代を二重に負担することになりやすいため、外壁塗装を検討するタイミングで、あわせてシーリングの状態も業者に確認してもらうことをおすすめします。

サイディングの主な種類

サイディングには、大きく分けて次のような種類があります。

  • 窯業系サイディング: セメント質と繊維質を主原料とした板状の外壁材。日本の戸建て住宅で広く使われています。
  • 金属系サイディング: ガルバリウム鋼板などの金属を使った外壁材。窯業系より軽量です。
  • 樹脂系・木質系サイディング: 日本では窯業系・金属系に比べて採用例は少ないものの、耐候性や意匠性の観点から選ばれることがあります。

種類ごとの劣化の出方の違いについては外壁材別の劣化と塗り替え時期の考え方で詳しく解説しています。

まとめ

サイディング外壁の目地に使われるシーリング材は、外壁本体より先に劣化しやすい部位です。セメダイン公式FAQによる一般的な耐候性の目安は5〜10年程度(条件により変動)とされており、ひび割れ・やせ・剥離といったサインが見られたら打ち替えを検討するタイミングです。外壁塗装のタイミングとあわせて確認することで、足場代を効率よく使うことができます。より詳しい費用の目安は費用相場データベースでご確認いただけます。

よくある質問

サイディングの目地(シーリング)はどのくらいで劣化しますか?

セメダイン株式会社の公式FAQでは、一般的な外壁用シーリング材の耐候性は5〜10年程度と考えられるとされています。ただし、目地の素材・使用量・使用箇所・施工条件・シーリング材の種類によって差があり、一概には言えないとも説明されています。

シーリングが劣化するとどんな問題がありますか?

ひび割れ・破断・やせ・剥離といった劣化が進むと、目地の隙間から雨水が浸入しやすくなります。外壁材本体よりも先にシーリングが傷むことが多いため、外壁がきれいに見えても目地だけ劣化しているケースがあります。

シーリングの打ち替えと打ち増しは何が違いますか?

打ち替えは既存のシーリング材を撤去してから新しいシーリング材を充填する方法、打ち増しは既存のシーリング材の上から新しいシーリング材を重ねる方法です。一般的には打ち替えの方がより確実な補修とされていますが、既存の状態によって選択肢が変わるため、業者に相談することをおすすめします。

シーリングの打ち替えは外壁塗装と別々にやるべきですか?

多くの現場では、足場を組む外壁塗装のタイミングに合わせてシーリングの打ち替えも行われます。足場代を別々に負担するより効率的な場合が多いため、外壁塗装を検討する際にシーリングの状態もあわせて確認することをおすすめします。

シーリングの状態は自分でも確認できますか?

ひび割れ・破断、表面がへこむような「やせ」、外壁との間に隙間ができる「剥離」は、目視で確認しやすいサインです。高所の確認は無理をせず、詳しい診断は業者に依頼することをおすすめします。

出典

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