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外壁塗装の費用を抑える方法 — 相見積もり・助成金・長期的な視点で考える

この記事は一次情報(官公庁・法令・メーカー公式情報)を確認のうえ作成していますが、専門家による監修は現在準備中です。監修体制については監修者についてのページをご確認ください。

この記事のポイント

  • 費用を抑える基本は、複数社の相見積もりを内訳で比較すること
  • 使える助成金・補助金があれば活用する。自治体ごとに対象工事や予算枠が異なる
  • 塗料グレードは価格だけでなく、次の塗り替えまでの期間も含めた長期的な視点で考える
  • 「火災保険を使えば自己負担なしで直せる」という勧誘には注意が必要。国民生活センターが繰り返し注意を呼びかけている
  • 安さだけで業者を選ぶと、下地補修や塗装回数など必要な工程が省略されるリスクもある

外壁塗装の費用を抑える方法 — 相見積もり・助成金・長期的な視点で考える

この記事の要点

  • 費用を抑える基本は、複数社の相見積もりを内訳で比較することです。
  • 使える助成金・補助金があれば活用しましょう。自治体ごとに対象工事や予算枠が異なります。
  • 塗料グレードは価格だけでなく、次の塗り替えまでの期間も含めた長期的な視点で考えることが大切です。
  • 「火災保険を使えば自己負担なしで直せる」という勧誘には注意が必要です。国民生活センターが繰り返し注意を呼びかけています。
  • 安さだけで業者を選ぶと、下地補修や塗装回数など必要な工程が省略されるリスクもあります。

1. 相見積もりで内訳を比較する

費用を抑える最も基本的な方法は、複数社から見積もりを取り、総額だけでなく足場・養生・高圧洗浄・下地補修・塗料代・諸経費といった項目ごとの内訳を比較することです。「一式」表記ばかりで内訳が分からない見積書は、他社との比較がしにくいだけでなく、どこにコストがかかっているのかも把握できません。見積書の具体的な確認ポイントは 見積書の読み方 — 項目別に見るべきポイント で詳しく解説しています。お手元の見積書は 見積書チェック でも確認できます。

2. 使える助成金・補助金を確認する

市区町村や都道府県が独自に実施している住宅リフォーム助成・省エネ改修助成などの中には、外壁塗装や屋根塗装が対象工事に含まれている制度があります。対象工事の範囲や条件は自治体によって大きく異なり、多くの制度で工事着工前の事前申請が原則となっているため、見積もりを取る段階から候補に入れておくことが大切です。仕組みと探し方の詳細、実例の紹介は 外壁塗装の助成金・補助金の探し方 にまとめています。お住まいの地域で使える制度は 助成金DB で確認できます。

3. 塗料グレードと「次の塗り替えまでの期間」を含めて考える

塗料は、グレードが上がるほど1回あたりの費用は高くなる傾向がありますが、期待耐用年数(次の塗り替え目安までの期間)が延びる可能性もあります。目先の初期費用の安さだけで判断するのではなく、次の塗り替えまでの期間も含めた長期的な総費用という視点を持つことも、費用を抑える考え方のひとつです。

たとえば、シリコン系・フッ素系・無機系といったグレードごとの期待耐用年数は、メーカーや商品によって差があり、単純に「グレードが上なら何年」と一律には言えません。グレードごとの特徴と、メーカー公式の期待耐用年数の目安は 塗料グレードの違い — シリコン/ラジカル/フッ素/無機 で詳しく解説しています。予算感の目安は 相場計算機費用相場 でご確認いただけます。

4. 「火災保険を使えば自己負担なし」という勧誘には要注意

外壁塗装の費用を抑えたいという心理につけ込む形で、「火災保険を使えば自己負担なしで直せる」と勧誘する業者にも注意が必要です。国民生活センターは、この種の勧誘によるトラブルについて繰り返し注意を呼びかけています。2018年9月6日に公表された資料では、こうした勧誘に関する相談件数が2008年度の36件から2017年度には1,177件に増加したことが報告されており、2020年10月1日に公表された資料でも、2010年度111件から2019年度には2,684件に増加したと報告されています(出典: 国民生活センター 2018年9月6日公表資料・2020年10月1日公表資料)。

保険金の請求手続きは契約者本人が行うのが基本であり、実際には経年劣化による損傷であるにもかかわらず、自然災害による損傷だと偽って保険金を請求すると、契約者自身が保険金詐欺に問われる可能性もあります。「保険を使えば無料」という説明を鵜呑みにせず、必要であれば先に加入している保険会社へ直接確認することをおすすめします。なお、こうした勧誘トークは、点検商法と呼ばれる手口の中でも使われることがあります。手口の詳細は 点検商法とは — 手口と対処法 で解説しています。

5. 「安さ」だけで選ばない — 極端に安い見積もりの注意点

費用を抑えることは大切ですが、相場から大きく外れた安さだけで業者を選ぶと、かえって長期的な費用がかさむこともあります。極端に安い見積もりでは、次のような工程が省略されていないか注意が必要です。

  • 下地補修が省略・簡略化されている: ひび割れの補修やコーキングの打ち替えを省くと、新しい塗料の密着不良につながり、想定より早く劣化する原因になり得ます。
  • 塗装回数が減らされている: 下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本とされていますが、回数が減ると耐久性に影響する可能性があります。
  • 会社の基本情報や建設業許可が確認できない: 契約前に、会社の所在地や建設業許可の有無を確認しておくと安心材料になります。確認方法は 訪問営業が来た時のチェックリスト で解説しています。

安さの理由が「効率化による適正なコストダウン」なのか、「必要な工程の省略」なのかを、見積書の内訳で見極めることが、結果的に費用を抑えることにつながります。

まとめ

外壁塗装の費用を抑える正攻法は、相見積もりによる内訳比較、使える助成金の活用、そして塗料グレードを長期的な視点で選ぶことです。あわせて、火災保険の安易な利用勧誘や、極端に安い見積もりの裏にあるリスクにも注意しましょう。見積書の詳しい読み方は 見積書の読み方 、助成金の探し方は 助成金・補助金の探し方 をご覧ください。

よくある質問

外壁塗装の費用を抑える一番の方法は何ですか?

複数社から見積もりを取り、総額だけでなく足場・下地補修・塗料代などの内訳を比較することが基本です。詳しくは<a href="/column/hiyou/mitsumorisho-yomikata/">見積書の読み方</a>をご覧ください。

火災保険を使えば無料で外壁塗装ができると言われました。本当ですか?

国民生活センターには「保険金を使って自己負担なく住宅修理ができる」という勧誘によるトラブル相談が多数寄せられています。経年劣化を自然災害による損傷と偽って保険金を請求すると、契約者自身が保険金詐欺に問われる可能性もあります。まずは保険会社に直接確認することをおすすめします。

安いグレードの塗料を選べば、長期的にも得になりますか?

一概には言えません。グレードが上がるほど1回あたりの費用は高くなる傾向がありますが、期待耐用年数が延びる可能性もあります。初期費用だけでなく次の塗り替えまでの期間も含めて検討する視点が大切です。グレードごとの目安は<a href="/column/tosou-kiso/toryo-grade-chigai/">塗料グレードの違い</a>で解説しています。

極端に安い見積もりを提示されました。注意点はありますか?

総額の安さだけで判断せず、下地補修や塗装回数(通常3回塗りが基本とされています)などの工程が省略されていないか、内訳を確認しましょう。建設業許可の有無も判断材料の一つになります。

助成金を使えば工事費用は必ず安くなりますか?

自治体の制度によって対象工事の範囲や予算枠、申請のタイミングが異なるため、使えるかどうかは事前確認が必要です。詳しくは<a href="/column/hiyou/gaiheki-tosou-joseikin/">助成金の探し方</a>をご覧ください。

出典

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