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塗り替え時期を見極める

外壁リフォームは塗装だけで十分? 張り替え・カバー工法との違い

この記事は、官公庁・法令・メーカー公式情報などの一次情報と出典を確認したうえで、塗装相場ナビ編集部が作成・更新しています。編集方針については運営ポリシーをご覧ください。

この記事のポイント

  • 外壁材そのものが健全であれば、多くの場合は塗装での対応が可能
  • 防水シートや下地(土台)まで雨水が浸入している場合は、塗装だけでは対応できず、張り替えなどが必要になる
  • 「張り替え」は既存の外壁材を撤去して新しくする工法、「カバー工法(重ね張り)」は既存の外壁の上に新しい外壁材を重ねる工法
  • モルタル・コンクリートの外壁はカバー工法が使えず、張り替えが必要になる(下地の金網等が一緒に撤去されるため)
  • ヌリカエ公式データでは、30坪程度の目安として塗装50万〜100万円、カバー工法140万〜180万円、張り替え160万〜200万円という費用データが公表されている
外壁のサイディング材の表面(イメージ)

※画像はイメージです(写真素材: Pexels)

外壁のリフォームを調べていると、「塗装」だけでなく「張り替え」「カバー工法(重ね張り)」という言葉が出てきて、自分の家はどれに当てはまるのか分からなくなる方も多いと思います。結論から言うと、外壁材そのものが健全な状態であれば、多くの場合は塗装で対応できます。一方で、下地や防水シートまで劣化が進んでいる場合は、塗装だけでは対応しきれず、張り替えやカバー工法が必要になることがあります。

この記事では、3つの工法の違いと、判断の考え方、費用の目安を整理します。

この記事の要点

  • 外壁材そのものが健全であれば、多くの場合は塗装での対応が可能です。
  • 防水シートや下地(土台)まで雨水が浸入している場合は、塗装だけでは対応できず、張り替えなどが必要になります。
  • 「張り替え」は既存の外壁材を撤去して新しくする工法、「カバー工法(重ね張り)」は既存の外壁の上に新しい外壁材を重ねる工法です。
  • モルタル・コンクリートの外壁はカバー工法が使えず、張り替えが必要になります(下地の金網等が一緒に撤去されるため)。
  • ヌリカエ公式データでは、30坪程度の目安として塗装50万〜100万円、カバー工法140万〜180万円、張り替え160万〜200万円という費用データが公表されています。

まずは「塗装で対応できるか」を確認する

外壁の劣化サインには、チョーキング(白亜化)、ひび割れ、色あせなど、塗装によるメンテナンスで対応できるものが多くあります。ご自宅の外壁で確認できる代表的なサインは外壁の劣化サイン7つ、塗料グレード別の塗り替え時期の目安は外壁塗装は何年で塗り替える?で解説しています。まずはこれらの記事を参考に、今の状態が塗装で対応できる範囲かどうかを確認してみてください。

この記事では、その一歩先、塗装だけでは対応しきれないケースと、その場合の選択肢について解説します。

塗装では対応できないのはどんなケースか

ヌリカエ公式データによれば、外壁材の内側にある防水シートや土台まで雨水が浸入している場合、表面を塗るだけでは家が長持ちせず、一度剥がして中を補修する必要があるとされています。このほか、次のようなケースも塗装では対応しきれない目安として挙げられています(出典: ヌリカエ公式データ)。

  • 外壁材内部の防水シートや土台まで雨水が浸入している
  • 築25〜30年を超えている
  • 外壁材自体に著しい反りやひび割れがある

これらに当てはまる場合は、表面の塗装だけでなく、外壁材そのものを見直す「張り替え」や「カバー工法(重ね張り)」を検討する段階に入ります。自分で判断するのが難しい場合は、複数の業者に診断・見積もりを依頼して比較することをおすすめします。

「張り替え」と「カバー工法(重ね張り)」の違い

アルミ建材メーカーであるNissho(日昭アルミ工業)の公式解説によれば、2つの工法は次のように整理されます。

  • 張り替え: 既存の外壁を撤去し、新しい外壁材を施工する方法
  • カバー工法(重ね張り): 既存の外壁はそのまま残し、その上から新しい外壁材を重ねて張っていく方法

(出典: Nissho公式サイト)

カバー工法が選べないケースがある

カバー工法は、既存の外壁材が下地として使える状態であることが前提です。同社の解説では、外壁がモルタルやコンクリートの場合、外壁を解体するとその下にある金網なども一緒に撤去されてしまうため、カバー工法(重ね張り)は選べないとされています。また、カバー工法で施工できる外壁材の種類は限られており、そのほとんどが金属サイディングであるとも説明されています(出典: Nissho公式サイト)。つまり、もともとサイディング(窯業系・金属系)の家はカバー工法という選択肢を持てる一方、モルタル・コンクリートの家は張り替えが基本になる、という違いがあります。

それぞれの特徴

一般的に、カバー工法は既存の外壁を撤去しない分、廃材処理費用や工期を抑えやすく、外壁が二重になることで断熱性・防音性の向上が期待できるとされています。一方で、外壁の重量が増えることや、施工できる外壁材の種類が限られる点には注意が必要です。張り替えは、内部の下地まで確認・補修できる、外壁材によっては耐震性の向上が見込めるといった利点がある一方、費用や工期はカバー工法より大きくなる傾向があります。

費用の目安

外壁リフォームの費用比較(外壁面積100〜200平方メートルの目安)。塗装のみ50〜100万円、カバー工法140〜180万円、張り替え160〜200万円

ヌリカエ公式データ(見積書2,655件のデータをもとにした参考値)によれば、外壁面積100〜200㎡程度の住宅の場合、次のような費用の目安が示されています。

工法 費用の目安
塗装のみ 50万円〜100万円程度
カバー工法(重ね張り) 140万円〜180万円程度
張り替え 160万円〜200万円程度

この記事で紹介した費用は、あくまで同社の公表データに基づく目安です。実際の金額は、外壁面積・外壁材の種類・下地の劣化状況によって大きく変わるため、正確な金額は現地調査を伴う見積もりで確認する必要があります。塗装のみの場合のより詳しい坪数別相場は費用相場データベース相場計算機でご確認いただけます。

判断に迷ったら、複数社の診断を比較する

「塗装で十分なのか、張り替えが必要なのか」は、外壁材の種類や劣化の程度によって変わるため、自己判断が難しい場合も少なくありません。訪問してきた業者が「もう塗装では無理です、張り替えしかありません」と急かしてくる場合こそ、その場で契約せず、複数の業者に診断・見積もりを依頼して内容を比較することが大切です。契約前に確認しておきたいポイントは見積書の読み方もあわせてご覧ください。

まとめ

外壁材そのものが健全であれば、多くの場合は塗装で対応できます。防水シートや下地まで劣化が進んでいる場合は、既存の外壁材を活かせるかどうかで「カバー工法(重ね張り)」か「張り替え」かが分かれ、モルタル・コンクリートの外壁は張り替えが基本になります。費用は工法によって大きく異なるため、まずは自分の外壁の状態を劣化サイン外壁材別の劣化の考え方で確認し、判断に迷う場合は複数社の診断を比較することをおすすめします。

よくある質問

外壁は塗装だけでずっと維持できますか?

外壁材そのものが健全な状態であれば、定期的な塗装で長く維持できます。ただし、下地や防水シートまで劣化が進んでいる場合は、塗装だけでは対応できず、張り替えなどの工事が必要になることがあります。

張り替えとカバー工法(重ね張り)は何が違いますか?

張り替えは既存の外壁材を撤去してから新しい外壁材を施工する方法、カバー工法(重ね張り)は既存の外壁を残したまま、その上から新しい外壁材を重ねて張る方法です。カバー工法は既存の外壁材が下地として使えることが前提になります。

どんな外壁でもカバー工法を選べますか?

モルタルやコンクリートの外壁は、下地に組み込まれた金網などが撤去を前提とした構造のため、カバー工法を選べず張り替えが必要になります。また、カバー工法で使える外壁材の種類は限られており、金属サイディングが中心とされています。

張り替えやカバー工法が必要になるのは、どんなサインが出たときですか?

外壁材内部の防水シートや土台まで雨水が浸入している場合、築25〜30年を超えている場合、外壁材自体に著しい反りやひび割れがある場合などが、塗装では対応しきれないケースとして挙げられています。自分で判断が難しい場合は、複数の業者に診断を依頼することをおすすめします。

費用はどのくらい違いますか?

ヌリカエ公式データでは、外壁面積100〜200㎡程度の目安として、塗装のみ50万〜100万円、カバー工法140万〜180万円、張り替え160万〜200万円という費用データが公表されています。実際の金額は面積や外壁材の種類、劣化状況によって変わります。

出典

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